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2023 年 3 月 18 日

【奈良県議会議員こむらなおき】奈良県大規模広域防災拠点について【防災】

ブログ

(引用:奈良県)

奈良県議会議員 小村尚己です。



今回は街頭演説等で日頃からお訴えをさせたいただいております、奈良県の大規模広域防災拠点につきまして書かせていただきます。

『空港・滑走路問題』『費用720億円』『無駄な箱もの』として話題になっておりますが、五條市に建設を予定されている空港を皆様はどのようなものと想像されるでしょうか。

五條市に建設予定の空港はタイトルにも書きました通り、『大規模広域防災拠点』です。

『南海トラフ巨大地震』『奈良盆地東縁断層帯地震』『中央構造線断層帯地震』『生駒断層帯地震』など今後予測される大規模災害に備え、県内のみならず紀伊半島全体をカバーできる大規模な防災拠点の整備計画です。地震だけではありません。近年の奈良県の風水害としては大和川大水害(昭和57年)。そして覚えている方も大勢いらっしゃると思います。紀伊半島大水害(平成23年)です。奈良県内だけでなく、日本中で線状降水帯や大型台風による風水害や巨大地震による震災が起こっています。

特に、皆様も不安に思っていらっしゃる方が多い東南海、南海地震。南海トラフ巨大地震では地震間隔というものを88.2年と予測しています。「30年以内に地震が来る確率は約70~80%」というのを耳にしたことがある方は多いのではないのでしょうか。

自然災害というのはいつ起きるかわかりません。いまこの瞬間にでも起こる可能性だってあるのです。不安を煽っているわけではありません。ひとりでも多くの命を守るため、被害を少しでも抑えるためには『防災』がとても大切です。



大規模広域防災拠点はその役割を担うものです。



(引用:奈良県)

皆様は知っているでしょうか。

奈良県は全国で唯一、陸上自衛隊の駐屯地がありません。

奈良県では災害時に応援が必要な場合、京都府の大久保駐屯地に派遣要請を行うこととなります。災害発生時には迅速な救助活動が求められますが道路などの寸断も想定されます。県中南部地域への派遣は相当な時間を要すると見込まれます。 


そこで五條市に大規模広域防災拠点を整備するのです。五條市に整備する理由は主に3つあります。


1:紀伊半島の中心に位置し津波被害の心配がないこと

2:京奈和自動車道をはじめとする紀伊半島アンカールートに近接し道路交通アクセスが優れていること

3:救急医療を担う医療施設等の立地があること


整備にかかる費用は約720億円です。しかし費用の全額を奈良県が負担するわけではありません。国の負担もあります。

奈良県大規模広域防災拠点は奈良県、紀伊半島、そして国の『防災』の大事な拠点です。もちろん私が住んでいる斑鳩町、近隣の三郷町、安堵町、平群町を含む生駒郡4町にも非常に役立ってくれます。



『空港・滑走路』『720億円』そのような言葉だけで大規模広域防災拠点の整備計画が止まってしまうのは由々しき事態です。



『防災』はみなさまの大切ないのち、大切な人を守るために欠かすことのできない大切な政策です。



奈良県議会議員 小村尚己 (話:小村/書:スタッフ)

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